教育・教科書部会

県北の「那須塩原市・那須町」「大田原市」「塩谷・南那須」の3地区の教科書採択を「市民に開かれた採択」にしていくために、2017年9月、運動と学習を合わせながら進める「教科書部会」(現「教育・教科書部会」)を市民ネットの中に立ち上げた。月1回の部会で、過去の大田原市の教科書採択の歴史的経緯を学びながら、2017〜2019年の採択の機会を生かし、3つの採択地区の会議の傍聴、議事録の開示請求、各教育委員会への要望などの運動に取り組んできました。また現在は「育鵬杜」「学び舎」の2冊の歴史教科書を比較しながら、明治以降の近代史を、「育鵬社」「東京書籍」の公民の教科書を比較し学んでいます。

 

私たちの取り組み

2020年の中学校教科書の採択が全国581の採択地区で行われ、育鵬社教科書が多くの地区で不採択となり激減しました。2001年以来、東京都では育鵬社の教科書を採択してきましたが19年ぶりの不採択です。来年度使用される歴史・公民教科書は、全国でも5〜6%を占めていた育鵬社版教科書が割合を大きく減らすことになります。現場の先生方や、反対運動を地道に続けてきた市民の努力が大きな潮流となりました。そのような流れの中にあって、残念ながら市民ネットも運動を進めてきた大田原市は、今年度も育鵬社の歴史・公民教科書を採択しました。育鵬社教科書反対の声をさらに広げていかなければなりません。

今年那須町での教科書展示は、前年度の教育・教科書部会からの要望を町が取り入れ、町役場ロビー階での展示が実現しました。立ち寄りやすい場所になったため閲覧者数も増え、那須塩原市でも要望していた独自のアンケート用紙が設置されるようになりました。

戦争や侵略を美化するような教育を、広げようとする動きから子供達を守りましょう。そのためには市民の方が、ご自身の目で教科書の内容を判断する必要があります。地域の教科書展示会や教科書採択の場に、ぜひ足を運んで確かめて下さい。